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2022.11.16 Wed.

【住宅購入】契約後に増える予算に注意!?

予算の考え方

住宅購入は「予算組み」が重要です!

家づくりを経験した方にお話を聞くと、多くの方が「当初考えていた予算よりも増えてしまった」というお声をよく耳にします。

車や家電製品などの購入と違って、住宅の購入は価格が決まっていない部分が多々ありますので、どうしても予算が増えてしまう傾向が強いようです。

さらには、契約時に住宅会社の営業マンが見積りを提案してくる際、少し控え目な予算を提示してくることがあります。

少しでも価格を低めに出した方が契約に繋がりやすいと考えたり、あるいは他社よりも低い金額を出すことで優位に立とうとしたり、といった考えがあるのではないでしょうか。

私たちのお店にも住宅会社さんから提案を受けた方がご相談に来られますが、営業マンの方から提示されてきた資金計画書を見せていただくと、だいぶ低めに出された予算組みを見つけることも少なくありません。

ということで、今回のブログでは「契約後に増えやすい予算」について、よくある事例を元に解説していきたいと思います!


契約後に増えやすい予算を知ろう!

それでは早速ですが、代表的なものを挙げてみたいと思います。

 

【1】外構工事(駐車場/フェンスなど)

建売住宅の場合すでに外構工事が完成している物件もありますが、注文住宅の場合は「建物や土地の契約時」には何も決まっていないのが普通です。

建物の大きさ、玄関の位置などが決まっていないため、当然ですが外構工事については建物が決定してからの打合せになります。

ですので、契約時点では外構工事の予算だけを確保しておくのですが、この予算が低く見積もられているケースが非常に多いです。

 

敷地の広さ、立地条件によって変動しますので、あくまで目安ですが「50坪前後の土地」における費用の一例を挙げておきます。

「予算100万円で出来ること」を基準として、さらに「50万円の追加予算で出来ること」、もしくは「100万円の追加予算でできること」の3パターンになります。

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① 予算100万円で出来ること

  • 駐車場の土間コンクリート
  • 敷地の周りを囲うフェンス
  • 表札/ポスト

② 予算150万円で出来ること(+50万円の追加予算で出来ること

  • 予算100万円で出来ること
  • カーポート
  • ウッドデッキ

③ 予算200万円で出来ること(+100万円の追加予算で出来ること

  • 予算100万円で出来ること
  • カーポート
  • ウッドデッキ
  • 背の高い目隠しフェンス
  • 敷地内にこだわりの植栽を増やす
  • 玄関周りにお金をかけたアプローチ

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住宅会社によっては、契約時点では予算を100万円ぐらいしか見ていないケースも多く、その予算だと最低限の外構工事しかできない可能性がでてきます。

詳細までは決められないとしても、ある程度の外構イメージを元にした余裕のある予算組みをしておく必要があると思います。


【2】地盤改良工事

土地にもよりますが、地盤が弱い場合は補強工事が必ず必要になります。

そして、地盤が強いのか弱いのかを調べる地盤調査ですが、国土交通省によって法令として義務化されています(一部の例外を除く)。

ちなみに地盤調査ですが、ほとんどのケースでは建物の配置プランが決定してから調査を行うため、建物や土地の契約時点では補強工事が必要かどうかが分かりません。

それでは補強工事の大まかな目安を記載しておきます、内容としては一般的な30坪代の2階建てのイメージです。

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① 表層改良工事/予算20~100万円

建物の下の軟弱地盤の範囲があまり深くなかったり、範囲が広くない場合に用いる工事になります。

土にセメントなどを混ぜることで土に強度を持たせる工事で、地盤改良としては最も安価で手軽になります。

 

② 柱状改良工事/予算100~150万円

軟弱地盤の深さが2~8mぐらいの場合に用いる工事になります。地面に直径で60センチほど穴を開けて、そこにセメントを主材料とした円柱を作ります。円柱の数、深さなどは、地盤の状況や建物の大きさによって変わります。

 

③ 鋼管杭工事/予算100~200万円

軟弱地盤がとても深い場合に用いる工事になり、場合によっては30メートルほど深い場所にも対応できる工事です。

文字通り鋼の杭を地面に打ち込んでいき、建物を支えます。①②よりも地盤に強度が出せます。

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地盤改良について①②③のどれを行うべきかについては、地盤調査の結果次第になります。

繰り返しになりますが、地盤改良工事が必要だと判定された場合には必ず工事を行わないといけないため、予算としてはきちんと見ておく必要があります。

これも外構工事と同様になりますが、住宅会社によっては予算をあまり見ていなかったり、中には「別途」と記載してあるだけで1円も予算を入れていないケースがあるので注意が必要です。


契約時の資金計画書を必ずチェックしましょう!

後から予算が増えて困ることのないように、土地や建物の契約時には、家づくりに必要となる予算を全てまとめた「資金計画書」が必ず必要です。

(資金計画書については過去ブログでも解説しています!➡こちら

でないと最終的にいくらかかるのかが見えてきませんが、残念ながらこの資金計画書の中身が不充分な住宅会社さんも少なくありません。

特に「外構工事」」や「地盤改良工事」などは金額が大きくなりやすいのですが、建物の契約時点では内容が決まっていないこともあり、どうしても低く見積もられやすい項目になります。そのため、「契約後に増えやすい予算」の代表的なものになっています。

 

家づくりは最初の予算組みをきちんと計画しておかないと、後から予算が増えていってしまいます。そうならないために、総額をきちんと把握するための余裕のある資金計画書を元に進めていくことが必要です。

資金計画書の中で、特に予算が増えやすいものに注意していただきながら、不安のない家づくりを進めていただきたいと思います。

住宅購入で分からないことや家づくりの進め方に不安を感じたら、ぜひ〝おうちの買い方相談室〟までお気軽にご相談ください(*^^)v

よろしければ下記のページもご参照ください!

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