2022.05.27 Fri.
マイホームの頭金、どのぐらい必要なの??

頭金の相場って、どのぐらい?
マイホーム購入となれば、まず気になるのはご予算だと思います。
特に頭金は「どのぐらい用意すべきか?」について、様々な考え方があるようです。
「全体の予算の2割は貯めておきましょう」
「頭金をたくさん入れればその分、住宅ローンの借り入れを少なくできます」
など、頭金を重視する考え方も少なくありません。
ただし、お客様の状況は千差万別ですので、いくつかの例を挙げて考えていきたいと思います。
頭金を貯める人、貯めない人
例えば3年かけて頭金を200万円、貯めたとします。
ですが、もし仮に「3年後に住宅ローンの金利が0.3%上昇した場合」はどうでしょうか?
計算を分かりやすくするために、シンプルな計算式で比較してみます。
【4000万円の住宅ローン/35年間の返済/全期間が固定金利】
①金利1.5% で借入開始 → 最終返済額は「約5143万円」
↓
(3年後に金利が0.3%上昇した場合)
↓
②金利1.8% で借入開始 → 最終返済額は「約5394万円」
金利が0.3%上昇したことで、当然支払いにおける利息が増えます。
上記の事例だと約250万円も支払い利息が増えてしまいました。
さらに、住んでいる賃貸の家賃が8万円の場合、3年間で288万円の家賃を支払っていることになります。
こういったケースでは、頭金を貯めるよりも早めに住宅ローンを借り入れたほうが有利になります。
また、早く借り入れすることで、返済も早く終わります。
金利についての考え方
よくお客様から聞かれるのが「今後、住宅ローンの金利はどうなりますか?」というご質問です。
これについては、予測することは非常に困難です、断言できる人はおそらくいないと思います。
心理的には「将来金利が下がるかもしれない」と思いたくなりますが、その可能性はあまり高くないかもしれません。
住宅ローンの金利はここ20年以上大きく下がっておらず、過去最低金利を更新し続けています。
金利が下がるのを待っていると、マイホーム購入における住宅ローンの返済もどんどん先送りになってしまいます。
また、もし金利が上がっていった場合、「やっぱり早めに借りてしまえば良かった」なんて思うかもしれません。
頭金を入れるタイミングについて
ここまでは「頭金を貯めるよりも早めに住宅ローンをスタートした方がよいのではないか?」といった事例をご紹介させていただきました。
では、現在すでに頭金がご準備できている方についてはどうでしょうか。
そもそも頭金をいつ入れるのか?について、一つの判断基準があります。
それは、「住宅ローンの最終返済額をいかに少なくするか?」という考え方です。
例えば、お客様の借りる住宅ローンの内容や金利次第では、最初に入れずに後から入れる方が「最終返済額が少なくなる」ケースも多くあります。
頭金を最初に入れることが本来の目的ではありません、マイホーム購入における住宅ローンの返済を少しでも有利にすることが目的になるべきだと考えています。
頭金を入れるタイミングについては、また別の機会でご紹介したいと思います。
今回のお話では、必ずしも「頭金をたくさん貯めること「頭金を早く入れること」が有利になる訳ではないということをご理解いただければと思います。
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