2022.07.29 Fri.
気になる注文住宅の「坪単価」とは?

注文住宅の価格の相場が知りたい
住宅会社の営業だった頃、よくお客様から頂くご質問がありました。
「こちらの会社の建物は、坪単価はいくらですか?」
この質問、実は住宅会社としては非常に答えにくい質問なんですね((+_+))
そして、建物価格の相場が知りたいお客様にとっても、実はあまり参考にならない質問だと思います。
まず「坪単価」の計算の仕方をご説明しますね。
【①建物の価格】 ÷ 【②建物の坪数(お家の大きさ)】 = 【坪単価=1坪あたりの価格】
例えば、
①2000万円の建物 ÷ ②35坪の大きさ = 坪単価57万円
実はこの計算式、注意しなければいけないポイントがあります。
建物の面積には2種類ある!?
まず建物の坪数ですが、大きく分けて「床面積」と「施工面積」の2種類あるのをご存知でしょうか?
まず下記の間取り図で言いますと、白い面積が「床面積」と表現されます。
玄関から建物内に入り、人が歩く床の部分を指しています。
それに対して、青く塗りつぶされた「吹き抜け」や「玄関ポーチ」、「バルコニー」など、床ではないですが施工された建物部分を含めた面積の数え方を「施工面積」と表現しています。
この建物でいうと「床面積は35坪」「施工面積は42坪」となります。
それでは「床面積」と「施工面積」それぞれの坪単価を計算してみましょう。
(1)床面積で計算した坪単価
2000万円 ÷ 35坪 = 約57万円
(2)施工面積で計算した坪単価
2000万円 ÷ 42坪 = 約47万円
どうでしょうか?
同じ価格の建物でも、計算の仕方で坪単価が10万円も違ってしまいます。
そもそも建物の価格の定義とは!?
例えば2000万円の建物価格があるとします。
この建物価格、どこからどこまでが含まれた金額でしょうか?
例えば下記のようなケースで考えてみます。
(1)建物価格に含まれるもの
=「建物本体」+「電気工事」+「給排水工事」+「設計費用」+「申請費用」+「地盤調査費用」
(2)建物価格に含まれるもの
=「建物本体」のみ
どんなに坪単価が安い会社だとしても、(2)のように建物本体の価格以外の費用が入っていなければ意味がありません。
大事なのは「坪単価」ではなく「総額でいくらかかるのか?」です。
とりあえず目安として坪単価を聞いてみたくなる気持ちは分かりますが、上記のように坪単価というのは住宅会社ごとに表現も違いますし、そもそも計算の仕方も統一されたものではありません。
あくまで一つの目安、としてお考えいただけたらと思います(^^♪
【適正予算診断はこんな方におすすめです】
(1)住宅ローンをいくらまで借りてよいのか分からない
(2)住宅資金だけでなく、子供の教育資金や老後資金についても備えたい
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などなど、初めての 家づくりで予算に不安を抱えているなら、ぜひ適正予算診断を受けられてください。
ご家族の返済可能な住宅予算はもちろん、教育資金や老後資金についても問題点や改善すべき点が見つかります。
住宅購入後ではなく、購入前に問題点が見つかる事で、住宅ローンの借り過ぎなどを防ぐことができます。
「借りれる金額」ではなく「返せる金額」で予算に不安のない家づくりを進めていきましょう(*^^)v
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